2015年7月12日日曜日

Makers Road 〜 Lets深圳 〜 「MakeBlock&テクノセンター&JENESIS訪問」

12/10 MakeBlock&テクノセンター&JENESIS訪問

MakeBlock


翌日はMakeBlockという、レゴの上位互換なメーカーのオフィスにお邪魔しました。

これは材料がアルミで、ネジなどを使い組み替え、Arduinoのボードを簡単に組み替えられるような状態な非常に汎用性の高いアイテム!

レゴとGrooveが合体したような感じでしょうか。

プログラミングもScratchという開発環境をさらに使いやすくチューニングされたものが用意されていて、子供でも簡単にプログラミングをハードに活用できます。

このメーカーは、社内ハッカソンをとにかくよくやるようで、MakeBlockを使って色々なアイデアを出して欲しいと言ったスタンス。専用のパーツなどはあまりださず、MakeBlockを使って生み出されるものに価値を感じているようです。


こちらが社内ハッカソンの作品群

Scratchの開発画面

製品はこのような箱詰めされた状態で

MakeBlockのこのパーツ整理の方法を学んで帰りました(笑)

テクノセンター


こちらは、日本企業が中国でビジネスを始めるための手助けをしてくれる機関。
もう長い間中国に滞在して活躍されているであろう女性の方が案内と説明をしてくれました。

中国自体は外国の企業が中国でものを作り、海外で売る事には寛大なのですが、中国国内で販売するには税金がかかったりと、ちょっと商売をするには癖のある環境のようで、そんな中でも中国進出や、中国国内に工場を持ちたいと言った会社などをサポートしてくれる場所のようです。

敷地もとても広く、快適なようですが、労働組合のストなどの時にはそれはもう激しかったと話していただきました。

JENESIS


こちらは日本人の社長さんが経営されている会社です。
製造ラインをもっていて、日本からの受注なども受けているとのことでした。
秋葉原で見たことのあるデバイスなどがチラホラ(笑)

製造ラインを見させていただきましたが、それはもう日本人の社長さんということもあり、きっちり綺麗な工場となっていました。
クリーンルームになっていて、見学の時も白衣着ていました(笑)

…この日は一気に3件の訪問ということもあり、少々疲れが溜まっていました(笑)
慣れない中国の地ということもありますが、この時には一人で地下鉄移動ができるまでには成長していました。

Twe-Liteを使う

概要

ミニ四駆にArduinoを載せるのだが、走行中に取得したデータをどうするか検討。
SDカードとかに〜は、走行中に外れそうなので却下。

フラッシュメモリも考えたが、扱った事ないので設計コスト考えると却下。

無線で送って仕舞えばいいんじゃない?と考えたものの、
Xbeeはでかいので、ミニ四駆には不向き。

というわけで、Twe-Liteがベストだなという事で、迷わずチョイス。

親機がUSBで使えるのと、あわよくば2nd親機みたいなものもあってもいいかも。
そんな感じでチョイスです。

公式サイト

東京コスモス電機(TOCOS)

便利ツール

ToCoNetSDK
・TWE-Liteにプログラムを直接書き込むためのSDK。要eclips。

FTDI VCPドライバー
・USBポートからドライバを経由して書き込むための、USB接続チップ用ドライバ。

TWE-Liteプログラマ
・残念ながらWindows専用。初期化したり、既存のプログラムを書き換えるのに便利。

CoolTerm
・Windowsのテラタームの代替え品。シリアル通信のテストなどで使える。

設計思想

Arduino → TWE-Lite

Arduinoでセンシングしたデータをどう無線でデバイスに送るかといった点が基本。
電源はArduino miniを使用するため、TWE-Liteと共用。

基本的にはそれぞれのTXピンとRXピンでシリアル通信をしながら、TWE-Liteで親機とシリアル通信を行うといったもの。

センサーの電源

基本的には3.3V駆動のものをチョイスするが、5Vでないと使えないセンサーがあった時のために、レベル変換バッファを使用する必要があり。

2nd親機

一度マシンから情報を取得して、繋がっていれば親機に情報を送るといった流れになるのが好ましい。
2nd親機は、マシンのセッティングなどに直接リーチ出来るようなポジションが好ましい。

フェーズ1

PWMでのスピードコントローラー、走行データの送信。
送信データは、使用電力(マイコン&マシン)、マシン温度、間に合えば加速度センサーを積んでジャイロ情報を送信。

フェーズ2

加速度センサーのデータに基づいたスピードコントロール。モーターの回転数、コースカラーの取得。

フェーズ3

加速度センサー、モーターの回転数に基づいた走行データの細分化。コースアウトなどの判別、継ぎ目の判断などなど。

フェーズ4

親機2ndの設計。Fabマジクラス用マシンの設計。

2015年5月25日月曜日

Makers Road 〜 Lets深圳 〜 「Seeed Studio&工場見学」

12/9 SEEED Studio&工場見学

さて、お買い物とは別に、今回の旅のメインイベント。
今日はSeeedのオフィス&工場にお邪魔します。

SeeedStudio

深圳を拠点に、ものつくりの支援をしてくれる会社です。
思いつきのアイデアから、一万個の大量生産まで、すべてのものつくりのレンジをサポートしてくれる会社です。
高須さんの紹介を引用させていただくと、
  • オープンソースハードウエアのキット化(発明と、それをキットにしてマニュアルつけて売るのは別の能力)
  • オープンソースハードウエアの製造(自分で作れるオープンソースハードウエアも、だいたいは買ってきた方が安くて楽)
  • 1個から1万個以上まで対応するPCB基盤の作成、レーザーカットのサービス
  • Makerと協力しての自社製品の開発・商品化(発明者にライセンス料を支払う)
といったところです。
日本だとスイッチサイエンスさんで売られているプロダクツが有名です。
自分はArduino周りでいつもお世話になっております!
https://www.switch-science.com/catalog/list/28/?searched&paginate_by=100
格安のPCBの製造もやってくれます!
FusionPCBってブランドです。高須さん紹介文、3つ目の内容ですね。
http://www.seeedstudio.com/service/index.php?r=pcb
そんなSeeedスタジオに本日はお邪魔します!
バスにゆられてSeeedオフィス到着!
綺麗なビルと古いビルが混在するのも中国っぽい空気でていました(笑)


エントランスにお邪魔するといい感じの受付があり、ロビーにはいろいろなプロダクツが並んでいました。

どれも見たことのある…おぉ!?Grooveじゃん!?

Grove
https://www.switch-science.com/catalog/list/145/
これは、半田付けなしで電子工作が楽しめるキットです。
自分はこの時点では「ふぅん。どこかのオフィスいくんだねー」程度の予備知識でして、使ったことのあるプロダクツを作っているところに行くなんてことはまさかまさか思ってもいませんでした!!!

SeeedStudioの紹介
まずは会議室でSeeedの紹介。
英語がアレですが、聞いていてワクワクしました!


そして、オフィスへ案内。
風通しの良いオフィスで、とてもいい感じのデスクスペースでした。



こちらは、在庫の棚などが並ぶスペース。
出荷などはここからされているのですかね。


いよいよ工場!
Seeedの1日はこの「カンバン」で進むそうです。
カンバン式という言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、チップセッター、オーブンなどがならぶ大型機材が登場!
これには一気にテンション上がりました!(笑)



作業工程が自由に見れたので、一通りの作業工程を見ていると、「リール式のパーツがこう使われるのか!」と初めて見れたのでそこも感動でした。右見ても左見ても「おぉぉ!」「うおぉ!」と、擬音ばかりで(笑)
ジグと呼ばれる、通電テスト用の機材もありました。
基盤にポコポコ空いている穴に長年疑問を抱いていましたが、この機器を使ってチェックするための穴だったのかと納得でした。

そこから広い作業スペースに移り、手作業の方達のスペースに移りました。


ここで、のちのパーツ管理のためのヒントが隠されていることは、この時点では想像もつきませんでした!↑の小さいパーツケースは、秋月さんでも売っているものなのですが、あらためてこうやって使うものなのかと思いました。





Seeedでは、作品の展示もしていました。何かと心和む作品や、自分も使っている通電ペンも置いてありました!
そして、お昼の時間!SeeedStudioの社食にお邪魔しました!

お安いのはさることながら、ボリューム、味と、とても良く、こんな社食なら毎日来るでしょうと思える環境でした。このトマトと卵の煮込んだやつが美味しくて!
食事後、みんなで記念撮影して工場見学に向かいます!

工場その1
まず最初の工場は、金属加工を中心に、パーツやケースを作っている工場へ!
電池のマイナス部分のスプリングって、こうやってできているんだと納得の動作です。


 
上の機械は、真ん中から出てくる真鍮線をそれぞれつついたり角を立てて曲げたりプログラミングされた動作を流れ作業的な状態でパーツを作る機材です。
最初の爪で曲げて、次の爪で折って、最後カッターといった流れです。

出来上がったものが袋詰めにされています。

型押しのスマホケースを作っている工房です。 どこかのブランド用のケースを作っているようです。

このように、指でもはさもうものならアイタタタな機材もありまして、それはもう軽快なテンポで作業していましたですよ。よそ見された時にはそれはもう鳥肌が…


勿論、手作業の方もいらっしゃるようで、バリ取りなどをしているようでした。






工場その2


次の工場は、基盤を設計〜製作するところのようで、FRP削り出し用のフライス盤などが目につきました。
同時に3つの基盤を削り出したり、いろいろなカッターの種類があったりと、ギークな自分は見ていて飽きない機材の山でした(笑)
フライス盤。
遠めですが、3つ同時に削り出しているのがわかります。
 ここにもジグの山が!
基盤の数だけジグがあるので、こんな量になるのでしょう。

カッターの山です。
色分けされていて、用途によって使い分けられている様子が伺えます。




工場その3

次にエッチングをしている工場にお邪魔しましたが、こちらは薬剤を多用していて、危険なので撮影が禁止されていたため、残念ながら画像がありません…
とはいえ、なかなかヘヴィでした(笑)

工場その4

辺りが暗くなってきたところで、最後の工場へ!
こちらはギュイーーン、ガンガンと、「がっつり工場!」って感じの工場に来ました(笑)
削り出しのケースやらシャーシやらを作る工場っぽいのですが、機材のサイズに圧倒されて、気が付いたら何作っているのかしっかり調べられていませんでした(苦笑)

 ボール盤っぽいのですが、なぜこのサイズが必要なのかがわからない…


 オイルを流しながら削ってました。
金属加工用のフライス盤っぽいですね。

ホテルに戻って晩御飯!


この日の晩御飯は燕南駅の薬膳料理のお店!キノコが中心です。
味は全然大丈夫なんですが、とにかく舌が痺れる(笑)

 言わずと知れる熱量を発してくれている料理ですね(笑)
ヤケド注意でした!


楽しい時間はあっという間で、帰りにみんなで向かいのマーケット寄ってホテルへ戻りました!気持ちのいい疲労感!